- ヴィルフリート
「僕は
真っ新な世界が見たいだけなんだ
君と一緒に……ね」
- 概要
オルティスの王子。愛称はヴィル。
外見も内面も非常に物腰柔らかで、温厚な性格の男性。
父である王に仕え、国政に携わっている。
空間を操る魔法を得意とし、城や主要な建物の建築、区画整理に携わっている。
エルドの森でリベリカルテスターのレスティアと出会い、彼女に強い興味を示している。 - プロフィール
身長:195cm
体重:85kg
年齢:30代前半くらい
誕生日:4月2日
血液型:AB型
利き手:右だが、左も使うことができる
好きな食べ物:マシュマロ、白い食べ物全般、紅茶
苦手な食べ物:なし
好きなこと:絵を描くこと、チェス
苦手なこと:部屋の片づけ(本人に自覚はない)
一人称:僕(ぼく)、公の場では私(わたし) - 容貌
細くしなやかな銀色のさらさらとした髪を長く伸ばし、一つに束ねている。
髪型を整えることに無頓着で、髪の結い方は緩く雑である。
目の形はたれ目であり、彼の穏やかさをより際立てているように見える。
瞳の色は弟、妹たちと同じ、澄んだ青色。
眼鏡のふちに隠れて見えにくいが、きょうだい達同様に、彼もまつ毛が長く、華やかで美しい目元をしている。
ちなみに、眼鏡は空間魔法の補助道具であり、視力は全く悪くない。 - 人柄
穏やかで物腰柔らかな性格。
一番上の王子でありながら、国民に対しても、きょうだい達に対しても、分け隔てなく気さくに接することから、周囲の人間全てから尊敬の的となっている。
また、幼いころから知的好奇心が非常に旺盛。
分からないことがあればすぐに調べたり、自分が納得できるまで追及することを欠かさない。 - 好きな食べ物
幼いころからマシュマロを好んでいる。
仕事でも趣味でも、頭を使う作業を行うことが多いため、甘いものが欲しいと感じることが多いのと、マシュマロは甘いものの中でも、軽くてたくさん食べることができるかららしい。
そして、すぐに溶けて消えてしまう儚い感触が癖らしい。
マシュマロに限らず、白い食べ物全般が好きなようで、ヨーグルト、バニラアイス、ホワイトシチューなどを好む。
豆腐にも興味があるらしいが、土地柄としてきちんと料理されたものを食べる機会がなく、困っているらしい。
紅茶が好きで、城に集められた様々な種類の紅茶を自分で淹れてよく飲んでいる。
甘い方が好きなので、ミルクを入れたり砂糖を多めに入れることが多い。
甘くないものが苦手というわけではないので、ストレートで飲むこともそれなりにある。
もちろん、マシュマロを浮かべて味わうことも多い。 - 好きなこと
絵を描くことが好き。
油絵、水彩画、ペン画、版画、木炭画など、あらゆる画法を嗜む。
また描く対象も多岐にわたり、風景画、人物画、静物画、博物画など、どんなモチーフでも積極的に描いている。
昔はきょうだい、父、母の絵をよく描いていたらしい。
ちなみに、抽象絵画だけはあまり得意ではないとのこと。
「抽象絵画……鑑賞するのは好きなんだけど。僕の思うようには描けないんだ。何か、いい方法を教えてくれないかい?」
絵を描くことは楽しむものとして好きであるが、彼の得意とする空間魔法の精度を向上させることにも役立っているとのこと。
物体の形状、質感、間合い、動き、光の当たり方を観察し描き出す行為は、空間魔法の操作とよく似ているらしい。
チェスも好きだが、対等に渡り合える相手がいないので、チェス・プロブレムを解いていることが多い。
また、チェス・プロブレムを作ることも楽しんでいる。 - 苦手なこと
部屋の片づけが苦手で、自室はかなり汚い。
ただし本人にそのつもりはなく、物を探したこともなくしたことも一度もない。
決まった場所に決まった物を置かないだけで、彼自身はそこに物を置いているだけなのである。 - 魔法、武器について
青い宝石の取り付けられた杖を扱う。
前述の通り、彼は空間魔法を得意とする。
この目で見える世界とは別の次元にある空間に自分自身、他者や物を移動させたり、新たな空間を顕現させたり、空間を歪ませることで、実世界に干渉する魔法である。
空間魔法を用いて、建築物の調整を行い、オルティスをより住みよい国にする政策に努めている。
また、廃棄物処理、捕らえた魔物の保管等、およそ王子が行うとは思えないような雑用にも駆り出されている。
「雑用なんかじゃないさ。僕の魔法が世界のみんなのために役立つのなら、何だってするよ!」
ヴィルフリートは役職上、魔法を用いての戦闘をあまり行わないが、戦闘においても彼の空間魔法はとても有用である。
厄介な存在がいれば、即座に異空間へ飛ばし一時的に退場させることができる。
異空間へ飛ばさずとも、別の場所に強制的に移動させるなど、敵を撒くことに秀でている。
安全な空間を創り出し自分や味方を退避させ、態勢を立て直すこともできる。
また、空間を歪ませることで身体を損傷させる、より強力な力を加えればそのまま身体を切断をすることも可能である。
もちろん、オルティス王家の血筋の者だけが使うことのできるファントム・ザ・ギャレットも、使役することができる。
ヴィルフリートの魔法についての解説は以上になるが、彼は外見に似合わず身体能力も非常に高く、武術にも優れている。
弟のアリステッドは一度も彼に勝ったことがないらしい。 - 人間関係
- レスティア
ヴィルフリートは、彼女の持つ白い魔力に魅せられている。
彼女に興味を持つが、接することのできる機会はほとんどない模様。
当のレスティアは、彼のことがよく分からず困惑している様子。
- 久暁
久暁にとってヴィルフリートは、オルティスの王族ということで問答無用で璃月(レスティア)の仇である。
ヴィルフリートは、あろうことかそんな彼の姿を高く買っている。
- エレアノール
ヴィルフリートの二人目の妹。
年齢が10歳以上離れており、エレアノールが生まれた時、すでにヴィルフリートは父の元で働いていたため、関わりがとても少ない。
ヴィルフリートは、彼女と接する時間が少なかったことを惜しく思っている。
エレアノールはヴィルフリートのことがほとんど分からず、あまり兄として認識できていないようである。
ただ、決して険悪な仲ではない。 - アリステッド
ヴィルフリートの弟。
アリステッドは兄であるヴィルフリートのことをとても尊敬している。
ヴィルフリートも弟であるアリステッドが自分を強く慕ってくれていることを嬉しく思い、昔からよく一緒に勉強をしたり、武術や魔法の練習をしたりしていた。
現在も一緒にいられる時間こそ少ないが、交流できる時間があれば、仲良く語り合っている姿が見られる。
- イルミナージュ
ヴィルフリートの一人目の妹。
イルミナージュは、少女時代にヴィルフリートに助けてもらったことをきっかけに彼に恋焦がれるようになった。
ヴィルフリートがそのことを認識しているのか、認識していたとして妹の恋心をどう思っているのかはよく分からない。
ただ、表向きにはごく普通の仲のいい兄妹として親しくしている姿が見られる。